書 蝋、彩液 2008 26×52cm
蝋書は文字の形の楽しみと共に彩液の色の美しさにある。こうなると私は書をしているのか、何をしているのか一瞬わからなくなってくる。まあ、いいではないか、と楽しむことを肯定する。 パリのエキスポ会場に何度もこの作品を見に来る妙齢の女性がいた。「自分の部屋の壁の色にぴったりなのだ」と言う。わけてあげればよかったのかなあと思うが、私も手離したくなくなってくる。