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12月戦争展の「フクシマ10年」作品群をコアに、そこに「9・11米グランド・ゼロ」での息子さんの被害に遭われた住山一貞さんの和歌と、諸作品計28点を展示しました。コロナ禍の中560人の来館者がありました。知人との旧交を温めた来訪もうれしいものでしたが、多くの初対面の方々との話も充実しました。
書をされる方何人かとはその方のグランドに入っての詳しい話ができました。今、書の勉強中だという若い男性からは創作意欲を掻き立てられたと言われて頼もしく思いました。長い時間、写真を撮りながら滞在され涙ぐまれて「書に感動したのは初めてです。」と言われたときは、私も逆に感動し求められてサインもしました。仙台に滞在されているスペインからの留学生の女性には作品をすべて読んであげました。娘さんがネットで見つけてお母さんを引っ張ってこられて、「娘の名前なんです」と「華」の作品の前でうれしそうに写真を写して行かれました。参観者が途切れた時、会場の椅子に静かに座って、自分の作品で創ったこの空間にしっとりと浸る至福の時も味わうことができ、ご協力いただいたスタッフのみな様に感謝の思いでした。