プロフィール
西端峰苑 (にしばた・ほうえん)
淡墨を磨り込んだところに水を加える。と、サーっと紫が浮き上がる。紙の上にポタっと 落とすとじわーっとにじみが広がる…さらにその墨跡を引っ張って、紙の上に載せていく…。淡墨のおもしろさ。これだけでも、作品に酔ってしまう。
元はと言えば古典を基礎にして“読める現代書“を書くつもりであった。その思いは今も変わらない。が、昨今少し変化も出てきた。公立学校の退屈な書教育に変革をと、長年にわたり「楽しめる書」を先生方や子どもたちに講習してきた。その試みは私の書に対する遊び心を刺激した。
大阪・東京・萩・山口・神戸と各地で、絵とのコラボ展や夜間中学校生徒作文をテーマにした展示を行い、またアフガニスタンや、フクシマチャリティー展などで個展にも取り組んだ。フクシマチャリティー展で採用したテーマは、前年のパリエキスポ参加の勢いもあり翌年に開催したパリ個展にも持ちこんだ。その他、地元の大阪では市民集会のタイトルバーも多く手掛けている。
日本書芸院無鑑査会員、正筆会理事、書団神融会審査会員、書教室「書のサロン」主宰。
